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子どもを連れて妻に出て行かれた…30代男性との対話

2023.02.23

「仲間からは、しっかりしろ、元気出せって言われるけど」
と、30代と思われる男性が話し始めた。

「妻から離婚を切り出されたんです。突然のことで、どうしてそんなことを言うのか分からない…」
と混乱している様子。

「その数日後、会社から帰ると、子ども連れて、妻は家を出て行ってしまっていた。今、一人で家に取り残され、死にたい気持ちだ」と絶望的に語る。

「自分は妻にも子どもにも優しく接してきていたのに、どうして妻が冷たい態度をとったのか分からない。妻や子どものために少しでも多い収入を得ようと、仕事も頑張ってきたのに」と嘆く。

「妻に離婚の話をされるまでは、充実した毎日を送っていると思っていた。家族のために夜遅くまで残業し、残業のない日はずっと続けているスポーツの社会人チームの練習に参加していた。
スポーツ仲間とは練習後、飲みに行ったり、休みの日にも集まったりしているので、信頼関係には自信がある」

趣味のスポーツの話をした男性は、少し落ち着いたようだ。

「スポーツ仲間とはよく話したが、それに比べると、妻や子どもとの会話はあまりなかった」
と、思いが家族のことに及んだ。

「仕事とスポーツに没頭していたので、妻や子どもと一緒に過ごす時間は、ほとんどなかった。妻は自分との距離を感じていたのかもしれない。自分が家族を大切に思って残業を頑張っていたことも、きちんと伝えたことがなかった。何とか妻と話し合いたい」と言って、電話は切れた。

家族とのコミュニケーションの大切さに気づかれたこの人が、新しい一歩を踏み出されるよう祈りながら受話器を置いた。


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