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もう2か月以上仕事がない…男性との対話
2023.02.24
「やっと繋がりました…あの…」
なにか込み上げるものがあるのか。
「もう2か月以上仕事が無い状態なんです。1人でいると不安で無性に誰かと話したくなる…仕事場には来ているが、何もすることが無い…いろんなことを考えてしまう」
「いろんなことって、どんなことですか?」
「このままだったらどうなるのかなあとか、自分は弱い人間だなあとか思ってしまう。今年になって注文がパタッと止まってしまった。この3か月で仕事をしたのが2週間位、仕事が無いのは本当に辛い。
自分だけ取り残されてるって感じ、生きていくことがこんなに辛くて、精神的に追い込まれるとは思わなかった。先がまったく見えない…」
どう返してよいか言葉に詰まる。
「不況のあおりで、どこも大変なのは分かる。でも、今までこんなにひどいことは無かった…」
と、疲れきったように訴える。
「家のローンもまだ残っている。このままだと家を手放さなければならないのかもしれない。妻や子どもに申し訳ない…」とも話す。
今まで家族のためにまじめに一生懸命やってきた方なのだろう。
以前の仕事ぶりを語り、
「もう少し待ってみます。今日は話が出来て良かったです」
という言葉に、早く前のように仕事が出来ますようにと願いながら、受話器を置く。